
あなたの会社のお客様を増やしていくために、必ずしも高い費用を投じて広告しなければならないわけではありません。
最近はインターネット上のソーシャルメディアを活用して、自社の発信により商品の拡散を目指す企業が増えています。
そうした取り組みももちろん有効ですが、自分で発信していくこととは別に、もっと地道な工夫をすることもできるでしょう。
どんな方法かと言えば、お客様に商品を買ってもらうだけにとどまらず、それ以上の心のこもった対応をすることです。
それにより口コミが広がり、お客様からの後押しを受けて、あなたの会社の評価が高まることになります。
かたちに表す
たとえば、お客様があなたのお店で商品を購入しているタイミングで、急に雨が降ってきたとします。
商品を入れた紙袋に、お店の側でビニールのカバーをかけてくれることはあります。
しかし、もしお客様が傘をお持ちでなかったら、商品だけカバーをつけてもらってもあまり助からないのです。
ここで、あなたのお店で傘を貸して差し上げてはいかがでしょうか。
「急に雨が降り出してきましたが、傘はお持ちですか?」
とお店から声をかけられる経験は滅多にありません。
お客様にとって、この気遣いは嬉しい驚きではないでしょうか。
たいていのお客様はいつか傘を返しにきてくださるでしょう。
もっとも、遠方のお客様であったならば、「ご返却には及びません」とお伝えして傘を差し上げてしまえるなら、なおさら良いでしょう。
雨に濡れずにすんだお客様は、あなたのお店のちょっとした親切を、いつまでも覚えていることでしょう。
それだけでなく、人間は、喜びや感動を人に伝えたいものです。
あなたのお店が行ったお客様への気遣いは、お客様から周囲の人々に知れ渡っていくでしょう。
同じような商品を買うなら、あなたのお店で買いたい、と思ってくださる人々が、だんだんと増えるに違いありません。
このための費用は、不意に雨が降ってきた時にお客様に貸し出せるシンプルな傘を用意しておくだけでいいのです。
小さな積み重ね
新しいお客様を引きつけ、既存のお客様の購入頻度を上げるには、あなたの会社がまずは人々に好感を持って受け入れていただくことが重要です。
定期的なボランティア活動や、地域の楽しみを増やすちょっとした企画など、未来のお客様に自社を知ってもらい、好きになってもらえる施策をいろいろ考えてみてはいかがでしょうか。
あなたの会社の考え方、あり方に好感を持ってくれれば、地域であってもインターネット上であっても、人々が話題にしてくれ、友人や知人に勧めてくれるのです。
お客様を思う小さな工夫も、数と種類を積み重ねていけば、やがて大きな違いをもたらします。
地道な絆づくりに、もっと着目していく価値があるでしょう。
追伸
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脇田 優美子
