
世界中の人々が毎日インターネットで大量の情報を浴び続ける中で、はっきりと失われてきているものがあります。
それは人間の集中力です。
ソーシャルメディアにおいても、短文が特徴のツイッター、写真掲載が主のインスタグラムなどが人気です。
動画も短いものが流行っています。
情報に対して、人々は集中力をもってじっくり向き合うより、次々と消費していくばかりです。
新しさ、驚きがもてはやされ、瞬く間に拡散され、すぐに忘れ去られていきます。
集中力が続かない時代に、経営者のあなたはどのような点を意識して情報発信すべきでしょうか。
裏返して眺める
集中力が続かないということは、裏返すと、しょっちゅう何かによって気が散らされるということです。
ソーシャルメディアをのぞいてばかりいる人は、他人の動向が気になったり、自分の発信に対する他者からの反応が気になったりして、目の前のことに集中できないのです。
承認欲求を刺激され、誘惑に勝てず、今すべきことを中断してでもソーシャルメディアをチェックしてしまいます。
経営者のあなたも一個人として、スマートフォンを見ている時、何となく広告をクリックしたことはありませんか。
そういう時は、興味をそそるタイトルやデザインを見て、思わず反射的にクリックしてしまったのではないでしようか。
集中力がない状況下では、人々はより本能的、直感的な刺激によって動かされているのです。
直感と本能
あなたの発信や会社の発信が長々としたメッセージだと、集中力の低下した人々がそれらをじっくり読んだり聞いたりしてくれることは期待できない、と思った方がよいでしょう。
途中で見るのを止めてしまうか、そもそも最初から目を通さずに終わってしまうかのどちらかかもしれません。
その状況をふまえた上で、あえて、長いメッセージでも見てくれる人、つまり自社の発信する内容に熱意を持っている人だけを相手にする、という戦略をとることもできます。
その場合でも、直感的にわかってもらうこと、本能に働きかけることなしには、見てもらうきっかけ、注目してもらうチャンスを得るのは難しいでしょう。
人が見たり触れたりした瞬間に、興味を引きつけるにはどうしたらよいでしょうか。
人間の直感と本能にどのように働きかけたら、自社に注目を集めることができるでしょうか。
こだわって考えていきましょう。
追伸:
集中力の失われた時代にも
お客様から注目され続ける会社の秘密

脇田 優美子
