
経営者は苦境の時ほど、落ち着いた判断が求められます。
見通しのきかない状況下では、人間はとかく目の前で起こる現象に振り回されがちです。
そんな時こそ原点に立ち返ることが大事です。
振り出しに戻って眺めることで、長期的な視点で考えられるようになります。
変化のとらえ方
激変する状況の表面だけをとらえると、どうしても目先の対応に終始してしまいます。
企業を存続させるには、今をしのぐ打ち手は不可欠に違いありません。
短期的な対策を立てることに精一杯になるのも無理からぬことです。
しかし、それ以上に重要なのが、社会の変化の本質を見極めて提供価値を見直していくことです。
経営者は、現状が一時的なものでなく、これから何度も同様な状況に置かれるという前提で、事業をとらえ直さなければなりません。
もと通りの世界に戻れるのではなく、別の新たな世界で生きるとしたら、自社をどのように運営していけばよいでしょうか。
新しい社会で必要とされるのは、今の商品やサービスと同じでしょうか。
社会の変化によって、お客様の欲求、願いはどのように変わるでしょうか。
その要望に応えるには、自社の何をどう変えていくべきでしょうか。
経営者はいかなる時も、「こんなことになるとは思わなかった」と嘆くわけにはいきません。
想定を越える変化が訪れた時こそ、いちど振り出しに戻り、自社の提供価値から考え直す機会なのです。
追伸:
振り出しに戻って成長し続けた経営者の
困難の乗り越え方
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脇田 優美子
経営者の自己超越を助け、人間的成長を後押しする。
マーケティングコンサルタントとして経営者のビジネス向上を手助けする一方、経営者の視座を高め、器を広げる支援を行う。
多くの経営者の秘密厳守の相談相手として、経営者のビジネスと私生活両面を支えるコンサルティングを展開。
どんな優秀な経営者にも存在する盲点や死角を見抜き、ビジネスの土台を強固にするサポートを行う。
上場企業経営者、老舗企業経営者、中小企業経営者、個人事業主、士業、医師、大学教授、芸術家まで幅広く支える。
