
経営者のあなたは、この違い、おわかりになるでしょうか。
20代の女性たちとおしゃべりしていて、コンビニの話題が出ました。
彼女らが言うには
「お気に入りのコンビニスイーツって、味にハマってるだけじゃなくて、食べる楽しみがあるんですよねぇ」
「コンビニでくれるスプーンとか使いにくいんですけど、家で食べる時も、なんかそれ使って食べるほうが楽しいんです!」
「自宅のスプーンのほうが使いやすいに決まってますけど、それじゃ家でおやつ食べるだけで、いつもと変わらなくなっちゃいますから」
「せっかくコンビニスイーツ買ったら、コンビニのプラスティックや木のスプーンで食べると、ちょっとだけ非日常の気分になれるんですよねぇ」
経営者のあなたは、これらの会話をどう受けとめられるでしょうか。
コンビニだから
このコメント、思わずコンビニ各社に知らせてあげたいと思ったくらいです。
コンビニ業界ではスイーツの熾烈な商品開発競争が続いていますが、購入者が価値を感じるポイントは、なんと商品につけてくれるスプーンにもあったのです。
かなり意外な付加価値です。
では、スーパーでスイーツを買って同じようなスプーンをもらったら、同じ高揚感が得られるのでしょうか。
念のため、この点を彼女たちに尋ねてみたら、案の定
「いや、スーパーじゃダメです!」
と言われました。
コンビニスイーツとコンビニスプーン。
この組み合わせで、小さな非日常が出現するのです。
コンビニならではの強みであって、スイーツにスプーンをつけて販売すればよいという話ではありません。
同じでも違う
同じプラスティックスプーンでも、コンビニでもらうと体験価値が上がる一方、スーパーでは同等の価値が得られません。
プラスチックのスプーンに強みが宿っているわけではないからです。
ここがかなり大事なところです。
他社の成功をかたちだけ真似て失敗する例が少なくないのは、この重要な部分を理解できていないからなのです。
もしあなたが、競合他社や異業種から気になる違いを見つけた時は、その要点はどこにあるのかを、しっかり見抜いてください。
追伸:
自社の商品の真の強みは何か?
明確にしたい経営者には
こちらのレポートがお役に立つでしょう。

脇田 優美子
