ブログ

お客様の進化

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

経営者なら、お客様を狭めるほうが事業は上手くいく、という理論をすでにご存知でしょう。

どんなお客様にでも買ってもらおうとするより、具体的なお客様像を決めていくほうがよい、ということです。

ところが、このやり方で事業が上手くいっていたはずが、いつの間にか下降線をたどってしまう場合があります。

これはいったいどうしたわけでしょうか。

お客様はとどまらない

たとえば、あなたの会社が当初想定したお客様が、30代の男性だったとします。

そのお客様たちは、あなたがそう決めた当時、自社の価値観にぴったり合うお客様だった、ということです。

当時の社会状況や、経営者のあなた自身の年齢や環境からくる考え方と、もっとも相性の良い相手を選んだのではないでしょうか。

その価値観がお客様ときちんと合致している間は、そのまま業績に反映されていたのです。

しかしながら、当然のこととして、お客様の状況はどんどん変わっていきます。

年齢を重ねていくだけでなく、社会的な立場や生活環境も変化していきます。

加えて、今は時代の変化がかなり早いため、世の中の価値観の移り変わりも激しいのです。

自社がお客様としている、かつて30代男性だった人たちの求めるものが、自社の提供する価値と少しずつズレてきたのではないでしょうか。

同じ?それとも違う?

ここで、こんな疑問を持つ経営者がいらっしゃるかもしれません。

「でも、30代男性というお客様は、一定数いつでも存在しているのではないか?」

「かつて30代男性だったお客様が去ったとしても、今30代になった男性が新しくお客様になってくれるはず」

あなたは、この見通しをどう思われますか。

もしこの見通しが事実であれば、業績が低迷することはないでしょう。

こうした誤った見方をしているうちに、あなたの市場が消え去ってしまいかねません。

以前の30代男性と、今の30代男性の価値観や欲求は、果たして同じでしょうか。

繰り返しになりますが、時代の変化のスピードは激しく、たった数年間で社会状況がまるで違ってくるのが今の日本であり、世界です。

あなたの会社にお客様が求めるものも、刻々と変わり続けているのです。

経営者は止まってはならない

これまでイメージしてきたお客様像と、自社の提供する価値が合致しなくなったと気づいたら、すぐに対応しましょう。

どんな人があなたの会社のお客様なのか、もう一度ゼロから決め直す勇気が必要です。

経営者は、変わり続ける社会状況を鑑みつつ、お客様の進化に応じていかなければならないのです。

 

追伸:
変化に対応できる会社には
外からは見えない秘密がありました。

 

The following two tabs change content below.

脇田 優美子

経営者の自己超越を助け、人間的成長を後押しする。 マーケティングコンサルタントとして経営者のビジネス向上を手助けする一方、経営者の視座を高め、器を広げる支援を行う。 多くの経営者の秘密厳守の相談相手として、経営者のビジネスと私生活両面を支えるコンサルティングを展開。 どんな優秀な経営者にも存在する盲点や死角を見抜き、ビジネスの土台を強固にするサポートを行う。 上場企業経営者、老舗企業経営者、中小企業経営者、個人事業主、士業、医師、大学教授、芸術家まで幅広く支える。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. ほしい人材を採用できる王道の方法
  2. 崩壊の始まり
  3. 望みを叶える
  4. 経営者が迷走する原因
  5. 「苦労が人を磨く」は本当か
  6. 生産性を上げたい時よくやる間違い
  7. 知っていますか?「ほめる」のこんな活用法
  8. 目的と目標を明示できているか

最新記事

カテゴリから記事を検索

PAGE TOP