
あなたの業界も例外ではないと思いますが、今はどの業界においても異業種からの新規参入が相次ぎ、業界の垣根が崩れている真っ最中です。
もちろん、戦略なく新規参入しても報われることは少ないでしょう。
ブレイクスルーを起こしている企業は、確たる視点をもって周到に準備して臨んでいるのです。
経営者としては、他業種からの新規参入に対し防戦することもさることながら、一方では自社が新規参入できる事業を構築していくことも重要でしょう。
新規参入を考える際、どのような視点が必要でしょうか。
切り口を掛け合わせる
新規参入を成功させたいのなら、まず第一に、自分たちの強みを発揮できることが不可欠です。
しかし、強みを生かすとはよく言われますが、そもそも経営者は、自社の強みを客観的に見ることが難しいものです。
それに加えて、強みとは実のところ、ただ自分たちのことを眺めていて見つけることはできません。
彼を知り己を知れば百戦殆うからず、と言われるとおり、外の世界を知らなければ、自分の強みは十分に見えてこないのです。
他業界の動向について日頃からアンテナを張り巡らせ、外の業界から得た情報をもとに、自社の強みを掛け合わせることを意識しましょう。
他業界について知るほど、自社の相対的な優位性、独自性がくっきりと浮かび上がり、そこから新規事業のアイディアも導き出されてきます。
アイディアや技術によっては、すでに成熟期にある業界をあなたの会社の強みで一気に塗り替え、進化させることも可能になるのです。
他業界とはどこか
他業界といっても、具体的にはどの業界を見ればよいのか?と思っているうちは、まだイノベーションを起こしていくことはできないでしょう。
現実には、経営者が感性と嗅覚を働かせながら他のあらゆる業界を見て吸収する、という話だからです。
とは言え、それでは広範囲に過ぎることも確かです。
ここでヒントをひとつお伝えするなら、一段上の事象に上がって眺めることが有効です。
そこから業界の輪を広げて情報収集してみると、面白い挑戦をしている企業がいくつもあることに気づくはずです。
自社の強みが最大限に活用できる他業界へ、ビジネスモデルを最適化して参入する、という視点で新規事業を構築していってください。
追伸:
新規事業で発展する経営者の密かな方法

脇田 優美子
