
経営者のあなたは、ひとりで考えを巡らせる機会が多いことでしょう。
必要と思われる情報を集めいざ決断しようとするものの、どうも納得のいく結論に至らない時、どのように対処していらっしゃるでしょうか。
真面目な経営者ほど腕組みして、沈思黙考を続けてしまうかもしれません。
しかし、その方法ではあまり良い答えにたどり着けないことが多いのです。
ずっと考え続けるより良い方法
人間というのはどうやら、ひとつの問題についてずっと考え続けるよりも、何度も繰り返し考えるほうがひらめきやすいようにできているようです。
短時間だけ真剣に集中して考え、答えが出なかったらそこでいったん切り上げ、時間をおいて別の機会にまた考えると良いのです。
日を変えて、場所を変えて改めて考えてみると、ずっと考え続けて行きづまっている時と違い、新鮮な感覚でとらえ直すことができます。
それだけでなく、以前は思いつかなかった視点から見ることができたり、考えを先に進めることができたりするのです。
これは疑っているより、すぐに実践してみるほうが体感できるでしょう。
ひらめきは表情に影響される
ここで、真剣にものを考えるというと、眉間にしわを寄せ、難しい表情で考え込む姿を思い浮かべるかもしれません。
実は、それより効果的な方法があります。
創造的な作業は、笑顔のほうが上手くいくことがわかっています。
気分の良い状態で考えるほうが良いアイディアは浮かびやすいのです。
悲観的な人よりも楽天的な人のほうが難局を切り抜けやすい、と言われるのも理があるわけです。
困難に直面した場面で深刻に考えないようにするのは難しいことですが、真面目な経営者ほど気をつけたいところです。
難題の突破口を見出すには、笑顔で短時間の思考を繰り返すこと。
ぜひ試してみてください。

脇田 優美子
