
日本は今後、少子高齢化や人口減少をはじめとして、様々な課題、欲求が次々と顕在化してきます。
それらのひとつひとつに対して、新しい解決方法を提示できる会社が求められるのは明らかです。
また、自己表現欲求、自己実現欲求の占める割合も大きくなることが予想されます。
この意味するところは、お客様により深くかかわりながら課題解決をしていかなければならない、ということです。
わかりやすい例を挙げるなら
「我が社は菓子の製造販売会社だから、菓子を作って売る」
「うちは酒造メーカーだから、美味しい酒を作って多くの人に飲んでもらいたい」
という思考ではまったく足りない、ということです。
商品は起点
経営者であるあなたは、自社の商品に自信と愛着があるに違いありません。
しかし、先ほどの例で言うと、「お客様にわが社の美味しいお菓子、旨いお酒をもっと楽しんでいただきたい」という発想だけは、商品自体の表面的な価値の枠にとどまっています。
似たようなモノやサービスがあふれかえっているのですから、よほどの例外を除いて、それだけでお客様から必要とされ続けることは難しいでしょう。
お客様の目に見えない課題、無自覚な欲望、秘めた感情にまで応えていかなければ、役に立てないのです。
すでにかたちをなしている商品やサービスは、これからあなたの会社を発展させていくための起点に過ぎないことを認識しましょう。
たとえば
菓子によって誰のどんな課題が解決できるでしょうか?
酒を使って誰のどんな課題を達成できるでしょうか?
視点を高くして、社会的な意義を考えることが重要です。
さらに言うなら、商品化されたものではなく、自社の資源そのものを何に役立てられるのかを追求していくと、より高い価値に突き当たることでしょう。
ここに多くの可能性が潜んでいるのです。
追伸:
経営者がこの秘密を知って
思考の枠から外に出ると、
世界が違って見えるでしょう。

脇田 優美子
