
「良い商品があるのに売れない」という悩みを抱える経営者は実に多いものです。
理屈で言えば、その良い商品の魅力が明確になっているとしたら、それを必要とするお客様から確実に求められるはずです。
そうした言葉を発する経営者は、他と異なる自社商品の魅力を、本当に突き詰めていらっしゃるでしょうか。
そのため、本当に必要とするお客様に届けることができず、売れない状態から抜け出せないことが考えられます。
良さを明確化
あなたの商品が良い商品にもかかわらず業界で劣勢だとしたら、あなたにとってのお客様は、その業界における典型的なお客様とは違う可能性がありませんか。
たとえば、あなたが食品を製造販売していたとして、自社ともっとも相性がよいお客様は、食品に対して何を望んでいるでしょうか。
安くて美味しいものを食べたいお客様、
健康になりたいお客様、
添加物を避けたいお客様、
アレルギー除去食が必要なお客様、
野菜にこだわるお客様、
長期保存できる食品がほしいお客様、
病気の人や介護のための食事を求めるお客様
などなど……..
様々な事情を抱えたお客様がいるのです。
この例で言うなら、あなたの製造する商品は、食品を買うお客様のうち、具体的にどんなお客様の何を助けるものなのか、明確になっているでしょうか。
もちろん食品の種類にもよりますが、食品なら誰でも食べてくれるだろうから、老若男女問わず買ってもらえれば、という漠然とした方針では、あまり上手くいくことはありません。
お客様が食品に求める欲求は、お客様ひとりひとり違います。
経営者は、誰に向けて届けるのか、明確に考えなければならないのです。
ピンポイント
要は、ピンポイントで具体化する必要があるということです。
医薬品をイメージするとわかりやすいかもしれません。
薬というのは、どんな病気のどんな症状に作用する、と極めて明確です。
あなたの商品は、医薬品と同じくらいに、誰の何に対して、と明確で具体的でしょうか。
ぜひ突き詰めてください。
追伸:
自社商品の魅力を発見できる経営者と
できない経営者の2つの違い

脇田 優美子
