
好調な業績が続く企業を継続的に観察していると気づくことがあります。
伸びている企業は、長期的な視野で会社の成長をとらえています。
個々の事業で一定の成果を上げつつも、会社全体を変革し続けることから目をそらしません。
長期をみすえた方向性を明確にして、ズレそうになったらきちんと軌道修正しながら進んでいきます。
この話題に触れると
「そんなの当り前だろう」
という反応をされる経営者が必ずいらっしゃいます。
もちろん理屈では当たり前のことですが、実際にどれだけできているか、具体的に何を実践しているか、となると、心もとないのではないでしょうか。
難しい方を選ぶ
今は情報過多の時代ですから、ビジネスにおいても何事につけ他社事例、成功事例といったものが溢れかえっています。
ですが、経営者がこういったものを追いかけてばかりいたらキリがありません。
もしあなたが、他社で上手くいったやり方を真似ても何だか上手くいかない、と感じているなら、その感覚を大事にすべきです。
本当に強い会社は、他社の真似を極力避けるからです。
宝は外にはない
伸びている会社は、潜在的な強みというものは自社の中に眠っている、と気づいているのです。
気の利いた戦術、ちょっとした手法など、目の付け所の工夫は、アイディアとして他社を参考にするのも悪くはありません。
しかし、社会における自社の位置づけ、会社の存在意義という本質的な部分については、自社を深掘りしなければ探り当てることはできないでしょう。
唯一無二
自社の唯一無二であるところは何か?
あなたの会社のユニークさを見極めることが極めて重要なのです。
言葉にすると簡単ですが、明確化することは簡単ではありません。
真面目な経営者は、一生懸命さや誠実な仕事ぶりを伝えたいと考えるのですが、この時代、それだけでは十分な差別化になり得ません。
それ以上の価値を明確に言語化し、全社で共通認識をもち、社会に発信していかなければならないのです。
伸びている会社と同じく、あなたもこの面倒な作業から目をそむけず、企業文化を確実に築いていってください。
追伸:
自社の価値を明確化したい経営者は
この方法で叶えられるでしょう。

脇田 優美子
