
あなたの会社のお取引先が法人だとしたら、経営者として自社の競争力を高めるために、どのような施策を打っていらっしゃるでしょうか。
営業担当者が定期的に既存のお客様を訪問して関係性を深めたり、現状を聴き取りしたり、という活動はしていらっしゃるでしょう。
もちろんそれも大切なのですが、他にも効果の高い方法があります。
この方法を実践すれば、お客様の課題を発見する機会が一気に手に入ります。
1日研修
自社の社員がお客様の課題を一気に発見できる機会とは、お客様の会社で丸1日働かせてもらうことです。
お取引先の店舗や工場などで、本気で業務を体験させていただくのです。
お客様の現場で本気になって1日研修をさせてもらう中で、自社の商品やサービスがどのように使われているのかを、生でしっかり見ることができます。
そこでは、自分たちが想像していたような使われ方とは違っていたり、不便な部分を我慢して使ってくれていたり、気づかなかった事実を目撃することになります。
打合せではなく現場なので、お客様の不便や不満をありのままに感じ取ることができるのです。
それだけにとどまらず、ふだんの営業活動だけでは決して知ることのできない、自社の商品やサービスの周辺に隠れているお客様の課題までも発見できます。
現場では当たり前になってしまって、かえって気がつかない点というのが、必ずといってよいほどあるものです。
外から1日研修に入り、問題意識をもって観察するからこそ、改善のヒントを探し当てることができるのです。
お取引先の課題を先んじて発見できれば、新たなサポート提案につなげることができ、それによってお客様からの信頼が増すことになります。
既存のお客様の悩みを解決することは、同時に新規のお客様への提案力を高める効果も生み出しますから、一石二鳥の施策と言えるでしょう。
お取引先への1日研修は、自社の競争力の底上げにつながる実に有効な方法なのです。
あなたもぜひ、自社の社員を1日研修させていただけるよう、お取引先にどんどん声をかけていってください。
追伸:
取引先から厚い信頼を得る
経営者が備えている2つの強み。

脇田 優美子
