
物事に行き詰まりを感じた時、あなたはどのように打開していますか。
袋小路に入ってしまったような状態の時、必ず打開できる方法を知っていれば、諦めたり絶望したりせずにすみます。
経営でもプライベートの問題でも、子供の勉強でも、同じこの方法が使えます。
問題はそこにはない
目の前で起こっている問題は、顕在化したのが今なのであって、原因は目の前にはありません。
どこで上手くいかなくなったのかといえば、ほとんどの場合もっと手前の過程にその原因が潜んでいます。
上手くいかないその場面ではなく、それより前の段階で、間違いや不十分な対応があるのです。
言葉で聞くと当たり前のように聞こえますが、この道理を見逃していることは多いものです。
わかりやすいところでは、子供が英語や数学の問題が解けずに困っている時、親ならちょっと確認してみるとわかるでしょう。
ある種の文法があやふやだったり、必要な公式をきちんと覚えていなかったりします。
そこで、その文法や公式を復習させてみます。
それでも解けないとしたら、それよりさらに前で習った決まり事を習得できていないのです。
要するに、今解きたい問題に解答するためには、単元をひたすら戻って、どこからわからなくなったのかをまず特定する必要があるのです。
そこから順に学び直していけば、よほどの難問は別として、たいていのの問題は解けるようになるでしょう。
クレーム対応
たとえばビジネスにおけるクレームも、お客様が怒り出すのは、そこに至るまでの会社の対応に、すでに怒りの火種がくすぶっていたからです。
「お客様がなぜそんなに怒っているのかわからない」と言って、目の前で爆発している相手の怒りに右往左往しても、解決への道のりは遠のくばかりです。
こうした場合でも、手前の時点に立ち戻って、そもそのも落ち度があった対応をまずは見定めることが肝要です。
小さな不信が雪だるまのように大きくなって、今クレームとなって表れていることを突きとめなければ、そのクレーム自体の解決もできないばかりか、同じようなパターンのクレームが何度も繰り返すことでしょう。
手前に戻る
行き詰ったら1つ手前に戻る。
それでも解決しなければ、もう1つ手前に戻って考える。
すると、どこかの時点でおおもとの原因が見つかり、問題が起こっている場所で混乱するよりはるかに早く打開策が見つけられます。
落ち着いて、「急がば回れ」です。
追伸:
打開策を見つけられる経営者のこんな秘密

脇田 優美子
