
業績が振るわない経営者に共通する悩みは
「事業のアイディアが浮かばない」
「どの市場に出ていったらよいのかわからない」
「お客様を増やせない」
といったものではないでしょうか。
これらを経営者ひとりで考えていても、突破口は簡単には思いつかないかもしれません。
経営者ひとりの力は限られています。
アイディアは、出てくるのを待つのではなく、必ず出す、という体制をつくることが重要なのです。
アイディア集積をしくみ化
あなたの会社には、社員全員でアイディアを出し続けるしくみがありますか。
・新たな市場を見つける
・新たな顧客を探す
・新製品を考える
・新サービスを考える
これらについてのアイディアを出す作業を業務に組み込み、課題として義務づけるとよいのです。
方法は、あなたの会社にあったやり方でかまいません。
・全社員がアクセスできる場所に、毎日必ず全員がアイディアを書き込み共有する
(事業化できるよう、出てきたアイディアに意見を出し合ってブラッシュアップする)
・朝5分のミーティングで、毎日交代で社員がアイディアを発表する
(質問や意見など出し合って可能性をふくらませる)
・既存のお客様に大量にヒアリングする
・アイディア提案を社員の評価制度に含める
等々、手段はいくらでも考えられます。
これらを制度として実行していくと、みながアイディアを探すことを前提に動くようになります。
休日に出かけた場所でも、何かヒントを得ようという目で見るようになります。
書店でも、これまで読まなかった分野の本を手に取ったりするようになります。
情報に対する社員の感度が上がり、会社として視野が広がっていきます。
経営者は、自分でアイディアを生み出す努力以上に、アイディアが生まれるしくみ、集まるしくみをつくることに注力してください。
社員はあなたの知らないことをたくさん知っています。
それぞれの特技や趣味などの切り口から、あなたと異なる視点で世の中を見ています。
それを生かさないのは、経営資源を眠らせていることにほかなりません。
社員の力をもっと生かしていきましょう。
追伸:
自社の経営資源を発掘する方法

脇田 優美子
