
あなたは創業から何代目の経営者でしょうか。
創業者は、カリスマ経営者と呼ばれる人も多く、ワンマン経営で会社を引っ張っていくことが大半です。
経営のバトンタッチが順調に行った場合、その創業者の跡をついだ2代目経営者の時代にも、創業からの社員が健在で、初代の社風が良い意味で生きています。
それが、3代目経営者以降になると、社員も世代交代が進み、創業時の企業風土は薄れていきます。
また、社会も経済もかなり環境が変わります。
そのため、経営者が単に経営者であるというだけでは、社員がついてきてくれない状況になります。
イノベーションの起点
創業から時を経た老舗企業の経営者の困難は、今一度社員の気持ちを1つにまとめ、一段と成長していくきっかけを作っていかなければならないことです。
社内のしくみ、制度などは、時代に合った運営の方法に切り替えなければなりません。
先代からのやり方を踏襲しているだけでは、変化のスピードに取り残されるからです。
その一方で、ビジネスの再構築が必須です。
改革、イノベーションとばかり言われますが、ただ新しいことにやみくもに挑戦してもうまくいくことはありません。
そこはやはり、自社の強みに沿ったものでなければ通用しないでしょう。
老舗であるからには、必ず歴史があります。
その歴史の中から、時代が変わっても価値を保っている普遍的な資産を見つけ出してください。
創業から伝わる考え方、自社の社会的役割、困難を乗り越えた秘訣など、経営者によって積み重ねられた知恵がたくさん埋まっているはずです。
貴重なそれら資産を掘り起こし、理念からまとめ直し、未来に繋げていくのです。
時代に合った新たな行動指針を全社で共有した上で、その哲学にそった商品開発を行っていくことで、更なる発展を目指していきましょう。
追伸:
老舗企業こそ
見逃してはいけない
「成長し続ける会社の秘密」

脇田 優美子
