
AかBか2つにひとつ、と考える癖のある経営者は、葛藤に陥りやすいものです。
思いついたAとBふたつの選択肢、そのどちらもあまり望ましくない時、あなたはどうしますか。
AかBのどちらかを選ぶしかない、などと思いつめてはいないでしょうか。
ここで行き詰まらず、突破口を見出せる問いかけがあるのです。
突破する道
それは
「必ず第3の道がある」
とはじめから思っておくことです。
二者択一という言葉がありますが、これは気をつけないと思考の枠をせばめます。
2つからしか選べない、というのはただの思い込みです。
選択というのは本来、もっとずっと自由なものです。
選択肢の中から最良のものを選んでこそ、それに向かって全力で取り組めるというものです。
したがって、選択肢の数をいかに持てるかが勝負を分けることになるでしょう。
だからこそ、発想は豊かでありたいのです。
これは、発想力が高まりますように、と願ったところでどうにもなりません。
常に訓練することが必要です。
とらえ方の習慣づけ
まず根本として
「道はひとつではない」
「二者択一ではない」
「第3の道がある」
ととらえることです。
人間は平時から意識しておかないと、緊急時に思考停止してしまいがちです。
すると往々にして、ふだんならできるレベルの判断もできなくなってしまいます。
日頃から、冷静に突破口を見つけられる備えをしておくことが大切です。
日々の生活の中で、物事に対して常に第3の道をさぐる思考の訓練をしておきましょう。
日常の些細に見える選択でも安直に済ませず、もうひと工夫したらもっと良い結果にできるのではないか、他にもっと良い方法があるのではないか、と可能性を広げる意識をもって選択するのです。
小さな積み重ねで、いざという時の底力を鍛えていってください。
追伸:
これを備えれば
動じない経営者になれるでしょう。

脇田 優美子
